能任七松(二代目 明治38年~昭和50年)

能任七松(写真右)は、大学卒業後に帰郷し、初代七右衛門の繊維事業を引き継いだ。
折しも世界恐慌の勃発により、日本の繊維産業は大きな打撃を受け始め、廃業や倒産が相次いだ。繊維事業を取り巻く厳しい環境は、病弱だった七松にも重くのしかかり、やがて廃業寸前の試練を迎えることとなる。一方、弟の万吉(写真左)は福井県の名門機業場「三浦織物」で修業した後、兄の七松をサポートするはずであったが、太平洋戦争に召集され、一旦は繊維事業から離れることとなった。